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よこはま乳がん学校について

 現在、乳がんの罹患者数は年間10万人といわれています。その一方で、85%以上の乳がん患者さんは病気を克服して「もとの人生」へ戻ることができるようになりました。これからの乳がん診療は、治療だけではなく「がんが治った後の生活」も考えた患者支援(Shared Decision Making)が大切となってきます。そのためには、医師だけではなく看護師、薬剤師、診療放射線技師、医療ソーシャルワーカーなど多くのメディカルスタッフによるチームサポートが不可欠となります。よこはま乳がん学校は「患者中心のチーム医療を推進する」「病を診る治療だけではなく人を看る診療を大切にする」を理念とし、がん診療におけるチームリーダーを育成するために活動しています。
 よこはま乳がん学校の大きな特徴は「体験型医療講座」であることです。医療現場で患者さんに関わる専門職が集い、最新の医学情報を共有し、その知識をグループワーク(GW)で実践します。これまでに12期を開催しており、2023年春までによこはま乳がん学校を修了した医療者は医師124名、薬剤師191名、看護師354名をはじめ、日本全国各地から860名となっています。また、2012年10月からは青森乳がん学校、2015年2月からは沖縄乳がん学校、2022年8月からはにいがた乳がん学校を共催して、「地域に根ざしたチーム医療」を創るために日本全国へ展開しております。よこはま、青森、沖縄、にいがたを含めると延べ1840名の医療者が、それぞれの施設でチーム医療の先駆者として活躍しています。
 今年度のよこはま乳がん学校もWeb形式で開催いたします。各講義はオンデマンドで3か月間、繰り返し視聴可能とし、GWはZoomを使ってディスカッションを行います。今年度も乳がん診療に関する最新情報を学ぶために、15講義(プログラム参照)を準備しています。がんと闘う患者さんとそのご家族へ、少しでも多くの「元気」と「勇気」が届けられるよう、皆さんと一緒に「患者中心のチーム医療」を創っていきたいと思っています。
 2024年1月から始まる「よこはま乳がん学校第13期生」に、より多くの施設からさまざまな職種の方々にご応募いただきますようお願い申し上げます。

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